泣いた赤おに
今週のお題「鬼」で書いてみる。
「鬼」で思いつくものは色々あるのだけれど、今回は絵本ないたあかおにについて。
この童話を知ったのは社会人になってから。
(子供のころにも読んだかもしれないが、まったく覚えていない。。。。)
人間と仲良くなりたい赤鬼。
「心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。」と家に立札を置くけど
人間は怪しんで来てくれず、立札をやめて、ひとり悲しみにくれる。
そんなとき、親友の青鬼がやってくる。
青鬼は自分が悪者になって暴れるから、困っている人間を赤鬼が助けて、人間と仲良くなれるようにお芝居をしてくれ、それは成功した。
人間と仲良くなれた赤鬼がある日、青鬼を訪ねると、青鬼は手紙を残して
いなくなっており、手紙を読んで赤鬼は泣いて悲しむ。
とゆーお話。
最終的に、赤鬼も青鬼も幸せになっていない。
友達とはなんなのか?
青鬼の自己犠牲は正しかったのか?
と、いろいろな問いを投げかけてくる童話。
ただ、大人になってから読むと視点は少し変わってくる。
私がこの童話で一番感じたのは、
ひとつのことに縛られ、視野が狭くなり、選択肢が減っていくことの怖さ。
大事なものを気づかないうちに、蔑ろにして失ってしまう怖さ。
赤鬼は立札をやめた後、塞ぎこんでしまうが、次の策はなかったのか?
赤鬼は人間と仲良くなりたいと思っていたが、その村の人間でないとダメかのか?
人間と仲良くなりたいだけなら、青鬼とほかの村に行ってみてもいいし、
友達がほしかったのなら、青鬼とほかの鬼を探す旅にでてもいーじゃない。
(赤と青がいるんだから、黄鬼とかいそーじゃない?他の青鬼、赤鬼でもいーし)
目の前の世界がすべてではない。
考え方を変えれば、意外となんとかなることも多い。
それに気付かず、塞ぎこんでしまうことの方が怖い。
大人になってから読むと新しい発見がある素晴らしい童話だと思う。
ご興味ある方はぜひ。
※昨日、間違えて下書きをアップしてしまいました。
なんだか見たことあると思った方は、何卒ご容赦ください。